煉香/抹香/塗香

煉香

煉香(ねりこう)とは香料の一種。

古代エジプトにおいてはキフィー(Kyphi)という練香が使われていた。その後もギリシア、中東地域にて使用され世界各地に広まり、日本へは中国から仏教と共に香が伝わった際に練香も伝わったと言われる。現在でも中東地域においては練香はバフールと呼ばれ、日常的に使用されている。

日本の香の中では抹香に炭の粉末や蜂蜜、貝殻などの甲香(こうこう)混ぜて練ったものを指す。

焚き方は着火した香用の炭(チャコール)に乗せて熱する。香道においては熱した炭の上に灰を置き、穴を開けた上に銀葉と呼ばれる雲母板を置き、その上に乗せて熱する。

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抹香

抹香(まっこう)は、香のひとつで粉末状の香をいう。

かつては、沈香やセンダン(栴檀)などが用いられたが、現在は主にシキミ(樒)の樹皮と葉を乾燥して、粉末にしたものが用いられる。

古い時代には、仏塔などで蒔くように使われたが現在では主に焼香用に用いられる。

また、沈香などの抹香に貝殻などの甲香(こうこう)を混ぜて練ったものを練香(ねりこう、=煉香)といい、合香(あわせこう)、薫物(たきもの)などとも称される。

塗香

塗香(ずこう)とは、仏像や修行者の身体に香を塗って、けがれを除くこと。また、その香。仏に捧げる六種の供物の一種。

数種の香木を混ぜて粉末にし、粉末のまま乾燥したものと、浄水と混ぜ練香としたものがある。一般には粉末にした、抹香状の薄茶色の香をさすことが多い。線香や焼香と違い、香を燻らせて供えるものとは違い、自分の口に含み、身体に塗る香である。

もともとの起源はインドにあり、香木から香料を取り、体に付けて体臭などを消すのに使ったという。ここから発展し、身体を清める、邪気を寄せ付けないという意味で仏教で取り入れられたとされる。多くは、修行に入る前や法要を執行する前に行われる。宗派により違いがあるが、一般に、先ず指ひとつまみの少量の塗香を左手に受け、右手の人差し指と中指に少しつけ、口に含む。次に香を両手で数度磨り合わせ、その後、その両手で胸(実際は衣の上)に当て塗る。身・口・意の三業を清めるとされる。

インドは、熱帯国であるため、しばしば生活面において悪臭を発する。そこで、塗香はこの熱苦を取り去り、清涼ならしめる働きをする。ここから塗香には清浄なる性徳があるということで、人間の煩悩の熱苦を除いて清涼にすることに通じ、戒を保つということにもなるので持戒行と一致するとされる。

密教系で多く用いられる。在家では写経の前に使用することがある。

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